業績相場 2004 12 18
今後の株式投資は、どうなるか。
経済指標を見れば、景気減速を示しています。
しかし、個別の企業を見れば、業績がよい。
売上高が、毎年、増加している企業や、
配当金を、毎年、増やしている企業があります。
あるいは、PERという投資指標で見れば、かなり割安になっている銘柄も多いのです。
こういう時代は、経済指標という「平均値」で、株式投資を考えるのは、誤りです。
だから、日経平均株価に連動させるような運用方法では、パフォーマンスが悪いはずです。
高校時代を思い出してください。
高校1年生の時は、みんな入学試験に合格して入学していますので、
学力に大差はないでしょう。
しかし、高校2年生となると、どうなるか。
少しずつ、学力に差がつき始め、その差が、はっきりしてくるでしょう。
高校3年生になれば、学力の差は、天と地の違いと言えるほど、大きなものとなってくるでしょう。
さて、高校3年生のクラス平均は、どうか。
こうした平均点数は、さえないはずです。
高校3年生になれば、ものすごく勉強ができる生徒がいますが、
ものすごく勉強ができない生徒もいます。
だから、クラスの平均点数にすれば、さえない結果となるはずです。
昔の日本経済は、高校1年生だったのです。
今の日本経済は、高校3年生です。
だから、平均点数に投資するような運用方法では、効率が悪いはずです。
つまり、日経平均株価に連動させるような運用方法では、パフォーマンスが悪いはずです。
こうした運用方法は、日本経済が高校1年生ならば有効な方法で、
今や、過去の投資方法となったのです。
人口増加社会で高度成長時代は、
多くの企業が勝ち組で、負け組は少ないでしょう。
こうした時代は、全体に投資する投資方法が有効でしょう。
しかし、今の時代は、少子高齢化社会で低成長時代です。
さらに人口減少社会となります。
こうした社会では、勝ち組と負け組に分かれていくでしょう。
だから、全体に投資する投資方法、平均値に投資する方法は、誤りです。
日経平均株価は、あまり変動しなかった。
しかし、個別の株価は、大きく変動した。
そういうことも、十分、あり得ます。